暇だからといって、お金がまったくかからないということはない。
お金がないと暇もつぶせない。(※ここで言うお金とは、もちろん大金のことではない。ごくごくわずかな金額のことである。)
食費はもちろん、一旦外に出れば、「買わなければいけないもの」や「お茶代(僕は読書のために毎日のようにコーヒーショップに入る)」など、何かと出費はかさむわけで、稼ぎのない身としては、時々猛烈な自己嫌悪と焦りに陥る。
そのたびに妻に慰めてもらうのだが、慰めてもらったところでお金が降ってくるわけではないことぐらい知っている。
スーパーマーケットとドラッグストアという場所は、我慢との戦いの場の一つだ。
今日は、トイレットペーパーとリセッシュの詰替えだけを買いに入店したはずだった。暇な時間をつぶすために何気なく店内を一周していると、「あれもそろそろなくなってきたから買わなくちゃ」などと、結局2000円近く使っていて、予定より大幅な支出をしてしまった。
ただ、家庭消耗品は必要経費とみなすことができるわけで、僕が落ち込む理由は、単に「お金が減っていくこと」なんだと思う。ましてや自分が稼いでないからなおさらである。
だから、時々はグッと我慢をして何も買わずに店を出ることがある。そんな時は、節約したなぁ~とちょっと満足気な顔になっているはずである。
余計なものはあまり買っていないので、お金を使うことであまり自分を責めないように意識しているが、それでもガソリンを入れたりしてあっという間に1万円札がなくなったりすると、やっぱり頭の中が雲に覆われる(涙)
読みたい本などは、アンケートモニターで稼いだお金で買うなどして、自分なりに努力しているし、なるべく図書館を利用するようにもしている。
けど、今僕が欲しいのは、服なんですわ~。
昨夜、妻にお伺いを立てて無事承認してもらったので、これから通販で買うつもりなのだが、どうしても申し訳ない気持ちはぬぐい切れない。チノパン3500円にこの切なさ、である。
でもね、でもね、僕は僕に言う。
「主夫って職業として認められているんだよ。凄いスキルが必要な仕事なんだよ。
節約しながら買い物するのってすごく大変なんだよ。博士は頑張っているよ。
5万も6万も使っているわけじゃないんだから、そんなに自分を叱りなさんな。」
「主夫になろうよ(佐川光晴著)」という本、ようやく図書館で借りることができて、とてもタメになっています。僕の固定観念をいい意味で崩してくれるので、凝り固まった肩とともに、男はこうでなければならない!という硬い信念をもほぐしてくれそうです。
ただ、主夫といってもその方は作家さんなので、兼業主夫という点では僕とは違うので、僕の気持ちとしては“稼いでいる分いいよなぁ”なんて少々思ったりしますが、読んでいて励まされる内容もたくさんあったので、気になったところはコピーして時々読み返すことにしました。
本の話題になったので、他に借りた4冊もついでに記しておきます。
・「可愛い世の中」(山崎ナオコーラ著)が面白い。
山本文緒さん(※「恋愛中毒」という小説が好きです)が、帯にコメントを書いているのですが、「男は甲斐性、女は可愛げ、それが逆では何故いけないの!」という言葉に、僕は胸を撃たれしばらく興味をもっていました。欲しいけど買うのは我慢して(いちいちズキュン!されるたびに購入できる余裕なんてありません。。。)、図書館に行くと、めでたく発見!あらためて図書館に、市に、感謝であります。ペコリ。
ちなみにその他には、、、
・星野源「働く男」
・中村文則「A」
・森本千絵「アイデアが生まれる、一歩手前のだいじな話」を借りました。
ここのところ調子がだいぶ落ち着いてきているので、「中期目標」をぼんやりと立て、「やりたいことをやろう!」と思うようになりました。
~以下、博士の頭の中の一部~
★暑い夏が終わったら、短期の仕事をする。何がいいかは色々検討中。
少し稼げば心はさらに安定するかも?!でも無理な仕事はしないようにしたい。また調子が悪くなるのはコリゴリだから。
★版画を極めるぞ!
★小説なんて書いてみようかな!
★稼いだら、旅に出るぞ!
などなど色々考えると楽しみになってくるじゃあないか!
もしかして人生って楽しいのか?!(笑)
ドラッグストアで、物欲と節約の間を行ったり来たりした博士は、少しのやる気と希望を見つけたのであります。
まさにドラッグストア!心のケアまで出来たのなら、安い買い物だったのかもしれない。